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源氏物語&古典文学を聴く🪷〜少納言チャンネル&古文🌿

少納言チャンネル🌷は、古典や漢文、文学の朗読を動画にしています。 🌼 音読で脳トレ&リラックスしましょ🍀

【源氏87 第六帖 末摘花7】源氏が宮家を訪ねる。化粧をした源氏は ことさら艶である。姫のかすかな衣被香の香り

【古文】 八月二十余日、 宵過ぐるまで待たるる月の心もとなきに、 星の光ばかりさやけく、松の梢吹く風の音心細くて、 いにしへの事語り出でて、うち泣きなどしたまふ。 「いとよき折かな」 と思ひて、御消息や聞こえつらむ、 例のいと忍びておはしたり。 …

【源氏物語86 第六帖 末摘花6】源氏は常陸宮の女王に手紙を送るが返事はない。訪ねる者のいない草深い女王の屋敷に出入りする者はなかった。

【古文】 秋のころほひ、静かに思しつづけて、 かの砧の音も耳につきて聞きにくかりしさへ、 恋しう思し出でらるるままに、 常陸宮にはしばしば聞こえたまへど、 なほおぼつかなうのみあれば、世づかず、 心やましう、負けては止まじの御心さへ添ひて、 命婦…

【源氏85 第六帖 末摘花5】頭中将はちゃっかり常陸宮の姫に手紙を送る。源氏は中将をじらすが自分も返事が来ていないのは同じ

【古文】 「しかしかの返り事は見たまふや。 試みにかすめたりしこそ、はしたなくて止みにしか」 と、憂ふれば、 「さればよ、言ひ寄りにけるをや」 と、ほほ笑まれて、 「いさ、見むとしも思はねばにや、見るとしもなし」 と、答へたまふを、 「人わきしけ…

🌷【聞き流し 作業&学習BGM 11〜20】🌿源氏物語に親しむ🪷(少し早めの設定にしています)

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【源氏物語84 第六帖 末摘花4】源氏と頭中将は一つの車に乗って左大臣家に🌿二人の貴公子は 荒れ屋敷の琴の音を思い出す。

【源氏物語84 第六帖 末摘花4】 〈古文〉 おのおの契れる方にも、あまえて、 え行き別れたまはず、一つ車に乗りて、 月のをかしきほどに雲隠れたる道のほど、 笛吹き合せて大殿におはしぬ。 前駆なども追はせたまはず、忍び入りて、 人見ぬ廊に御直衣ども召…

【源氏物語 83 第六帖 末摘花3】帝は源氏が真面目すぎて困ると仰る。庭に出たら、源氏を変装してまで 尾行してきた頭中将に遭遇。

【源氏物語 83 第六帖 末摘花3】 〈古文〉 「主上の、まめにおはしますと、 もてなやみきこえさせたまふこそ、 をかしう思うたまへらるる折々はべれ。 かやうの御やつれ姿を、いかでかは御覧じつけむ」 と聞こゆれば、たち返り、うち笑ひて、 「異人の言はむ…

【源氏82 第六帖 末摘花2】源氏は常陸宮邸を訪問して 命婦に姫の琴が聞きたいと望む。命婦は姫に琴を聞かせてほしいと頼む。源氏は姫との交際を望む。

【古文】 のたまひしもしるく、 十六夜の月をかしきほどにおはしたり。 「いと、かたはらいたきわざかな。 ものの音澄むべき夜のさまにもはべらざめるに」 と聞こゆれど、 「なほ、あなたにわたりて、 ただ一声も、もよほしきこえよ。 むなしくて帰らむが、…

【源氏81 第六帖 末摘花1】源氏は夕顔の女君を失った悲しみを忘れることができない。源氏は縁のあった女を忘れない。乳母子の大輔の命婦から 気の毒な常陸宮の姫君のことを聞く。

【古文】 思へどもなほ飽かざりし夕顔の露に後れし心地を、 年月経れど、思し忘れず、 ここもかしこも、うちとけぬ限りの、 気色ばみ心深きかたの御いどましさに、 け近くうちとけたりしあはれに、 似るものなう恋しく思ほえたまふ。 いかで、ことことしきお…

【源氏80 第五帖若紫23 完】若紫(女王)が行方不明になり父宮は悲しむ。すっかり馴染んだ若紫は 源氏が帰ってくる時は誰より先に出迎えいろいろ話をする。

【古文】 「書きそこなひつ」 と恥ぢて隠したまふを、 せめて見たまへば、 「かこつべきゆゑを知らねばおぼつかな いかなる草のゆかりなるらむ」 と、いと若けれど、生ひ先見えて、 ふくよかに書いたまへり。 故尼君のにぞ似たりける。 「今めかしき手本習は…

【源氏79 第五帖 若紫22】女王は「もう乳母と寝てはいけないよ」と源氏に言われ悲しがって泣き寝をする。源氏は 面白い絵や道具を持ってきて女王の機嫌を取っていた。

【古文】 「少納言がもとに寝む」 とのたまふ声、いと若し。 「今は、さは大殿籠もるまじきぞよ」 と教へきこえたまへば、 いとわびしくて泣き臥したまへり。 乳母はうちも臥されず、 ものもおぼえず起きゐたり。 明けゆくままに、見わたせば、 御殿の造りざ…

【源氏78 第五帖 若紫21】若紫は不安で泣く。寝ていた女王を抱き上げて連れていく。困惑する少納言であったが同行する。不安になった若紫の女王は泣く。

【古文】 君は何心もなく寝たまへるを、 抱きおどろかしたまふに、 おどろきて、宮の御迎へにおはしたると、 寝おびれて思したり。 御髪かき繕ひなどしたまひて、 「いざ、たまへ。宮の御使にて参り来つるぞ」 とのたまふに、 「あらざりけり」 と、あきれて…

【源氏77 第五帖 若紫20】兵部卿の宮が女王を迎えに来ることになった。源氏は左大臣家に行っていたが 惟光からその事を聞いて 女王を二条院に迎える。

【古文】 「宮より、 明日にはかに御迎へにとのたまはせたりつれば、 心あわたたしくてなむ。 年ごろの蓬生を離れなむも、さすがに心細く、 さぶらふ人びとも思ひ乱れて」 と、言少なに言ひて、 をさをさあへしらはず、 もの縫ひいとなむけはひなどしるけれ…

【源氏76 第五帖 若紫19】祖母が亡くなり悲しむ紫の君。父宮は 女王を慰めるものの、祖母が亡くなって深い悲しみに沈んでいる。源氏の代わりに 惟光が宿直をする。

【古文】 「何か、さしも思す。 今は世に亡き人の御ことはかひなし。 おのれあれば」 など語らひきこえたまひて、 暮るれば帰らせたまふを、 いと心細しと思いて泣いたまへば、 宮うち泣きたまひて、 「いとかう思ひな入りたまひそ。 今日明日、渡したてまつ…

【源氏75 第五帖 若紫18】源氏、兵部卿の宮は荒れた邸にいる女王に心動かされる。

【古文】 いと忍びて通ひたまふ所の道なりけるを思し出でて、 門うちたたかせたまへど、聞きつくる人なし。 かひなくて、御供に声ある人して歌はせたまふ。 「朝ぼらけ霧立つ空のまよひにも 行き過ぎがたき妹が門かな」 と、二返りばかり歌ひたるに、 よしあ…

【源氏物語74 第五帖 若紫17】外は みぞれが降る夜。宿直をするということで女王に寄り添い 優しく話しかける。

【古文】 「さりとも、かかる御ほどをいかがはあらむ。 なほ、ただ世に知らぬ心ざしのほどを見果てたまへ」 とのたまふ。 霰降り荒れて、すごき夜のさまなり。 「いかで、かう人少なに心細うて、過ぐしたまふらむ」 と、うち泣いたまひて、 いと見棄てがたき…

【源氏物語73 第五帖 若紫16】女王は 直衣を着た方が来られていると聞いて父宮かと思ったが源氏の君であることを知る。

【古文】 「何か、かう繰り返し聞こえ知らする心のほどを、 つつみたまふらむ。 その言ふかひなき御心のありさまの、 あはれにゆかしうおぼえたまふも、契りことになむ、 心ながら思ひ知られける。 なほ、人伝てならで、聞こえ知らせばや。 あしわかの浦にみ…

【源氏物語72 第五帖 若紫15】女王の祖母の尼君がなくなる。源氏は弔意品を送る。少納言の君は幼い女王の立場を思い泣く。

【古文】 十月に朱雀院の行幸あるべし。 舞人など、やむごとなき家の子ども、 上達部、殿上人どもなども、その方につきづきしきは、 みな選らせたまへれば、親王達、大臣よりはじめて、 とりどりの才ども習ひたまふ、いとまなし。 山里人にも、久しく訪れた…

【源氏物語71 第五帖 若紫14】都に戻った尼君のお見舞いに行く。源氏のところに女王が姿を現す。子どもらしく愛らしい。藤壺への恋心がつのり 縁故である上を引き取りたいという望みが膨らんでいく。

【古文】 「乱り心地は、いつともなくのみはべるが、 限りのさまになりはべりて、いとかたじけなく、 立ち寄らせたまへるに、みづから聞こえさせぬこと。 のたまはすることの筋、 たまさかにも思し召し変はらぬやうはべらば、 かくわりなき齢過ぎはべりて、 …

【源氏物語70 第五帖 若紫13】懐妊した藤壺を寵愛する桐壺帝。秋の末、源氏は 女王の祖母、按察使大納言の北の方の屋敷を訪問する。尼君は病気で弱っている。

【古文】 七月になりてぞ参りたまひける。 めづらしうあはれにて、 いとどしき御思ひのほど限りなし。 すこしふくらかになりたまひて、 うちなやみ、面痩せたまへる、 はた、げに似るものなくめでたし。 例の、明け暮れ、こなたにのみおはしまして、 御遊び…

【源氏物語69 第六帖 若紫12】禁断の狂おしい恋の虜。逢瀬を重ね 藤壺の宮は懐妊。夢占いで夢を現実にまざまざ続き恐怖を覚える。

〈古文〉 くらぶの山に宿りも取らまほしげなれど、 あやにくなる短夜にて、あさましう、なかなかなり。 「見てもまた逢ふ夜まれなる夢のうちに やがて紛るる我が身ともがな」 と、むせかへりたまふさまも、さすがにいみじければ、 「世語りに人や伝へむたぐ…

藤壺の宮との密かな逢瀬【源氏68 第五帖 若紫11】藤壺の宮は身体の調子がすぐれず自邸に。罪悪感を持ちつつも 王の命婦に手引きをさせ密かな逢瀬を重ねる

〈古文〉 「少納言の乳母と言ふ人あべし。尋ねて、詳しう語らへ」 などのたまひ知らす。 「さも、かからぬ隈なき御心かな。 さばかりいはけなげなりしけはひを」 と、まほならねども、見しほどを思ひやるもをかし。 わざと、かう御文あるを、僧都もかしこま…

恋しい人の面影を追う源氏【源氏物語67 第五帖 若紫10-2】藤壺の宮に縁故があり、恋しい人の面影を持つ少女を引き取りたいという思いが深まり、惟光を北山に遣わす。

〈古文〉 「まれまれは、あさましの御ことや。 訪はぬ、など言ふ際は、 異にこそはべるなれ。心憂くものたまひなすかな。 世とともにはしたなき御もてなしを、 もし、思し直る折もやと、 とざまかうさまに試みきこゆるほど、 いとど思ほし疎むなめりかし。 …

頭中将 公達と酒盛り🍶【源氏物語 66 第5帖 若紫10】頭中将 公達らが北山に源氏を迎えにくる。酒盛りや音楽を楽しむ。女王は源氏を美しいと思う

〈古文〉 御車にたてまつるほど、大殿より、 「いづちともなくて、おはしましにけること」とて、 御迎への人びと、君達などあまた参りたまへり。 頭中将、左中弁、さらぬ君達も慕ひきこえて、 「かうやうの御供には、仕うまつりはべらむ、 と思ひたまふるを…

病から回復した源氏【源氏物語 65 第5帖 若紫9】僧都は饗応に心を尽くし 源氏のために尼君に 女王ことをお願いする

【源氏物語 65 第5帖 若紫9】〈古文〉 明けゆく空は、 いといたう霞みて、山の鳥どもそこはかとなうさへづりあひたり。 名も知らぬ木草の花どもも、いろいろに散りまじり、 錦を敷けると見ゆるに、鹿のたたずみ歩くも、 めづらしく見たまふに、悩ましさも紛…

【源氏物語 64 第5帖 若紫 8】姫を将来の結婚相手として引き取りたいと申し出る源氏 戸惑う尼君

【源氏物語 64 第5帖 若紫 8】〈古文〉 「げに、若やかなる人こそうたてもあらめ、 まめやかにのたまふ、かたじけなし」 とて、ゐざり寄りたまへり。 「うちつけに、あさはかなりと、御覧ぜられぬべきついでなれど、 心にはさもおぼえはべらねば。仏はおのづ…

源氏は僧都の山荘に泊まる【源氏物語 63 第5帖 若紫7】貴族的な良い雰囲気の中 源氏は 尼君に姫君のことで相談を持ちかける。

【源氏物語 63 第5帖 若紫7】〈古文〉 内にも、人の寝ぬけはひしるくて、いと忍びたれど、 数珠の脇息に引き鳴らさるる音ほの聞こえ、 なつかしううちそよめく音なひ、あてはかなりと聞きたまひて、 ほどもなく近ければ、外に立てわたしたる屏風の中を、 す…

源氏は、姫君が 按察使大納言の姫君と兵部卿の宮の間にできた子であると知る。藤壺の宮の姪になる【源氏物語 62 第5帖 若紫 6】

「かの大納言の御女、 ものしたまふと聞きたまへしは。 好き好きしき方にはあらで、 まめやかに聞こゆるなり」 と、推し当てにのたまへば、 「女ただ一人はべりし。 亡せて、この十余年にやなりはべりぬらむ。 故大納言、内裏にたてまつらむなど、 かしこう…

源氏は僧都の山荘に移る。可憐で美しい少女に心を奪われる。祖母は按察使《あぜち》大納言の未亡人【源氏物語 61 第5帖 若紫5】

立つ音すれば、帰りたまひぬ。 「あはれなる人を見つるかな。 かかれば、この好き者どもは、 かかる歩きをのみして、 よくさるまじき人をも見つくるなりけり。 たまさかに立ち出づるだに、 かく思ひのほかなることを見るよ」と、 をかしう思す。 「さても、…

【源氏物語 60 第5帖 若紫4】「雀の子を犬君が逃しつる」源氏は 美しい少女と出会った。少女は 恋しい藤壺の宮様に似ている

「雀の子を犬君が逃がしつる。 伏籠のうちに籠めたりつるものを」 とて、いと口惜しと思へり。このゐたる大人、 「例の、心なしの、かかるわざをして、 さいなまるるこそ、いと心づきなけれ。 いづ方へかまかりぬる。いとをかしう、 やうやうなりつるものを…