🌿筑波嶺の みねより落つる みなの川 恋ぞつもりて 淵となりぬる
〜筑波山の峯から流れてくるみなの川も、
やがては深い淵をつくるように、私の恋もしだいに積もり、
今では淵のように深いものとなってしまったよ。
💠陽成院(ようぜいいん 868~949年)
十歳のときに第五十七代天皇、陽成天皇 ようぜいてんのうとして即位されましたが、
病気などのため、わずか十五才で譲位されました。
20番の元良親王もとよししんのうの父。
なんと素敵な恋の歌なのだろう🌟
小さな川の流れが、時を経て 淵をなすように
あなたへの 恋心もこのように深く強くなっています🌿
「西の富士、東の筑波」と富士山と並び称される美しい山です🗻
このような、美しい恋文を贈られたのは、
光孝天皇 こうこうてんのう(15番)の姫君 綏子内親王 すいしないしんのう
心に響くこの歌を詠んだ方‥
そして退位して上皇になってなくなるまでの65年間 静かに暮らされている。
政治的に難しいこともあったのかなあと感じました。
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そして、母君はあの有名な藤原高子 ふじわらたかいこ 二条后 にじょうのきさき
↓木曽街道六十九次之内 須原 業平・二條后 歌川国芳
百人一首を紐解くと、歴史や文学をさらに深く学べる気がします🌿
【資料🌼】
光孝天皇〜姫君の綏子内親王は、上皇となった陽成院に嫁ぎました。
日本が大災害に見舞われた時期でもあります。
こちらの日本三代実録 にほんさんだいじつろくは、
「驚濤湧潮、折洞濫長」があり、多賀城の城下まで津波がおしよせ 一面が海のようになったと書かれています。
清和天皇は、自らお召し物や食事を質素にされ、節約をすすめ、被災地の税を免除されたそうです。
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