🌸あしびきの 山鳥の尾のしだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む
〜夜は雌雄が離れて過ごすという山鳥、その垂れ下がった尾のような、
ひたすら長い夜をひとりで侘しく寝るのであろうか。
【柿本人麻呂】
その伝記や生没年は不詳。三十六歌仙の一人。
天武・持統・文武の三代に活躍。持統・文武両天皇に仕えた宮廷歌人。
天武朝に「柿本朝臣人麻呂歌集」を筆録、編纂し、後の歌風の基礎を築く。
後に歌聖とあがめられた。
あしびきの歌もすきですが、こちらの歌も好き🌟
東野炎立所見而反見為者月西渡
『東の野にかぎろひの立つ見えてかへり見すれば月かたぶきぬ』
教科書に載っている有名な歌でもあります。
〜東方の野に曙光がさしそめて、振り返ると西の空には低く下弦の月が見えている。
歌聖とも言われた柿本人麻呂ですが、
💠石見(いはみ)の海 角の浦廻(うらみ)を 浦なしと 人こそ見らめ
和多津(にきたづ)の 荒磯(ありそ)の上に か青く生ふる玉藻沖つ藻
この道の 八十隈(やそくま)ごとに 万(よろづ)たび かへり見すれど
靡けこの山
平らになれ、この山よ。
長い年月を経ても、情景が目に浮かび、絞り出すような心の叫びが伝わってきます😢
💠石見のや 高角山(たかつのやま)の 木の間より 吾が振る袖を 妹見つらむか
(石見の国の高角山の木の間から私が振った袖を、妻は見ただろうか)
💠笹の葉は み山もさやに さやげども 吾は妹思ふ 別れ来ぬれば
(笹の葉が音を立てて山路に吹き乱れているが、私の心は乱れることなく妻を思っている。別れて来たので)
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