2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧
『古今集』秋上・215 猿丸太夫 (さるまるだゆう)5番 奥山に 紅葉踏みわけ鳴く鹿の 声きく時ぞ 秋は悲しき 〜人里離れた奥山、散り敷かれた紅葉を踏み分けながら、 雌鹿が恋しいと鳴いている雄の鹿の声を聞くとき、 いよいよ秋は悲しいものだと感じられるよ…
【柿本人麻呂】 万葉集の代表的歌人 今も歌聖として崇められるが、 その伝記や生没年は不詳である。三十六歌仙の一人。 柿本人麻呂(3番) 『拾遺集』恋3・773 あしびきの 山鳥の尾のしだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む 〜夜は雌雄が離れて過ごすと…
百人一首 2番 持統天皇 御歌 春すぎて 夏来(き)にけらし 白妙(しろたへ)の 衣(ころも)ほすてふ 天(あま)の香具山(かぐやま) いつの間にか、春が過ぎて夏がやってきたようですね。夏になると真っ白な衣を干すと言いますから、あの天の香具山に(あ…
❄️田子の浦に うち出でてみれば 白妙の 富士のたかねに 雪は降りつつ 〜田子の浦の海岸に出てみると、雪をかぶったまっ白な富士の山が見事に見える。その高い峰には、今もしきりに雪がふり続けている。 山部赤人(やまべの あかひと)(4番)新古今集 冬・675…
百人一首 天智天皇御歌 🌿 天智天皇(1番) 『後撰集』秋中・302 🍃秋の田の かりほの庵の とまをあらみ わが衣手は 露に濡れつつ 〜秋の田んぼの仮小屋の苫(とま)の編み目が粗いので、私の袖は露にぬれている。 【天智天皇てんじてんのう】 第三八代天皇(在位…