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源氏物語&古典文学を聴く🪷〜少納言チャンネル&古文🌿

少納言チャンネル🌷は、古典や漢文、文学の朗読を動画にしています。 🌼 音読で脳トレ&リラックスしましょ🍀

2023-10-01から1ヶ月間の記事一覧

つれない空蝉🪷代わりに弟をそばに置く源氏【源氏物語 28 第2帖 箒木17】かの、ありし中納言の子は、得させてむや。らうたげに見えしを。

このほどは大殿にのみおはします。 なほいとかき絶えて、 思ふらむことのいとほしく御心にかかりて、 苦しく思しわびて、 紀伊守を召したり。 源氏 「かの、ありし中納言の子は、得させてむや。 らうたげに見えしを。 身近く使ふ人にせむ。 主上にも我奉らむ…

女君に会えなくなる悲しさに泣く源氏【源氏物語 27 第2帖 箒木16】冷淡な女への恨みと、 会えなくなることに 胸を痛めて 泣く源氏。人妻である女君の煩悶を思いやる

鶏も鳴きぬ。 人びと起き出でて、 供 「いといぎたなかりける夜かな」 供人 「御車ひき出でよ」 など言ふなり。 守も出で来て、 紀伊守 「女などの御方違へこそ。 夜深く急がせたまふべきかは」 など言ふもあり。 君は、 またかやうのついであらむこともいと…

たおやかだが なよたけの強さを持つ女君【源氏物語 26 第2帖 箒木15】女房に「夜明けにお迎えに来るがいい」と伝える源氏

源氏 「違ふべくもあらぬ心のしるべを、 思はずにもおぼめいたまふかな。 好きがましきさまには、 よに見えたてまつらじ。 思ふことすこし聞こゆべきぞ」 とて、いと小さやかなれば、 かき抱きて障子のもと、出でたまふにぞ、 求めつる中将だつ人来あひたる…

源氏、人妻が気になる😓【源氏物語 25 第2帖 箒木14】君は、とけても寝られたまはず、いたづら臥しと思さるるに御目覚めて、この北の障子のあなたに人のけはひするを‥

酔ひすすみて、 皆人びと簀子に臥しつつ、静まりぬ。 君は、とけても寝られたまはず、 いたづら臥しと思さるるに御目覚めて、 この北の障子のあなたに人のけはひするを、 「こなたや、かくいふ人の隠れたる方ならむ、 あはれや」 と御心とどめて、 やをら起…

方違えの日の恋【源氏物語 24 第2帖 箒木13】方違えで紀伊守の屋敷に滞在の源氏 入内の話もあった衛門督の姫が 紀伊守の継母になっていると知る

女房 「いといたうまめだちて。 まだきに、やむごとなきよすが定まりたまへるこそ、 さうざうしかめれ」 女房 「されど、さるべき隈には、よくこそ、隠れ歩きたまふなれ」 など言ふにも、 思すことのみ心にかかりたまへば、まづ胸つぶれて、 「かやうのつい…

方違えの夜🪷【源氏物語 23 第2帖 箒木 12】源氏 、方違えで紀伊守の家に🏡 雨夜の品定めの 中の品 の家の女人 紀伊守の妹に興味を持つ

暗くなるほどに、 女房 「今宵、中神、内裏よりは塞がりてはべりけり」 と聞こゆ。 源氏 「さかし、例は忌みたまふ方なりけり。 二条の院にも同じ筋にて、いづくにか違へむ。 いと悩ましきに」 とて大殿籠もれり。 「いと悪しきことなり」 と、これかれ聞こ…

左馬頭語る🐴🤭【源氏物語 22 第2帖 箒木11】すべて男も女も悪ろ者は、わづかに知れる方のことを残りなく見せ尽くさむと思へるこそ、いとほしけれ。

左馬頭 「すべて男も女も悪ろ者は、 わづかに知れる方のことを残りなく見せ尽くさむと思へるこそ、 いとほしけれ。 三史五経、道々しき方を、 明らかに悟り明かさむこそ、愛敬なからめ、などかは、 女といはむからに、世にあることの公私につけて、 むげに知…

ニンニク注意🧄🚨【源氏物語 21 第2帖 箒木10】風病重きに堪へかねて、極熱の草薬を服して、いと臭きによりなむ、え対面賜はらぬ🧄

頭中将 「式部がところにぞ、けしきあることはあらむ。 すこしづつ語り申せ」 と責めらる。 式部丞 「下が下の中には、なでふことか、聞こし召しどころはべらむ」 と言へど、 頭の君、まめやかに「遅し」と責めたまへば、 何事をとり申さむと思ひめぐらすに…

頭中将の哀しい恋😢【源氏物語 20 第2帖 箒木 9】「なにがしは、痴者の物語をせむ」とて、「いと忍びて見そめたりし人の、さても見つべかりしけはひなりしかば、ながらふべきものとしも思ひたまへざりしかど‥

頭中将 中将 「なにがしは、痴者の物語をせむ」 とて、 「いと忍びて見そめたりし人の、 さても見つべかりしけはひなりしかば、 ながらふべきものとしも思ひたまへざりしかど、 馴れゆくままに、あはれとおぼえしかば、 絶え絶え忘れぬものに思ひたまへしを…

いつまでもあると思うな親と恋人😅【源氏物語 19 第2帖 箒木8】折らば落ちぬべき萩の露、拾はば消えなむと見る玉笹の上の霰などの、艶にあえかなる好き好きしさのみこそ、をかしく思さるらめ

左馬頭 「さて、また同じころ、まかり通ひし所は、 人も立ちまさり心ばせまことにゆゑありと見えぬべく、 うち詠み、走り書き、掻い弾く爪音、手つき口つき、 みなたどたどしからず、 見聞きわたりはべりき。 見る目もこともなくはべりしかば、 このさがな者…

妻を大事にしようよ😭【源氏物語 18 第2帖 箒木 7】ありしながらは、えなむ見過ぐすまじき。あらためてのどかに思ひならばなむ、あひ見るべき など言ひしを‥

憂きふしを 心ひとつに 数へきて こや君が手を 別るべきをり など、言ひしろひはべりしかど、 まことには変るべきこととも思ひたまへずながら、 日ごろ経るまで消息も遣はさず、 あくがれまかり歩くに、 臨時の祭の調楽に、 夜更けていみじう霙降る夜、 これ…

指食いの女😱【源氏物語 17 第2帖 箒木 6】指ひとつを引き寄せて喰ひてはべりしを、おどろおどろしくかこちて‥

左馬頭 「はやう、まだいと下臈にはべりし時、 あはれと思ふ人はべりき。 聞こえさせつるやうに、 容貌などいとまほにもはべらざりしかば、 若きほどの好き心には、 この人をとまりにとも思ひとどめはべらず、 よるべとは思ひながら、 さうざうしくて、 とか…

🐴よ💢何言うてまんねん🔥【源氏物語 16 第2帖 箒木5】馬頭、物定めの博士になりて、ひひらきゐたり。中将は、このことわり聞き果てむと、心入れて、あへしらひゐたまへり。

ともかくも、違ふべきふしあらむを、 のどやかに見忍ばむよりほかに、 ますことあるまじかりけり」 馬頭、物定めの博士になりて、ひひらきゐたり。 中将は、このことわり聞き果てむと、 心入れて、あへしらひゐたまへり。 左馬頭 「よろづのことによそへて思…

夫は、しっかり つないどけ?🚤🤣【源氏物語 15 第2帖 箒木4】繋がぬ舟🚤の浮きたる例も、げにあやなし。

左馬頭 「今は、ただ、品にもよらじ。 容貌をばさらにも言はじ。 いと口惜しくねぢけがましきおぼえだになくは、 ただひとへにものまめやかに、 静かなる心のおもむきならむよるべをぞ、 つひの頼み所には思ひおくべかりける。 あまりのゆゑよし心ばせうち添…

左馬頭の女性論🐴【源氏物語 14 第2帖 箒木3】おほかたの世につけて見るには咎なきも、わがものとうち頼むべきを選らむに、多かる中にも、えなむ思ひ定むまじかりける。

頭中将 「別人の言はむやうに、心得ず仰せらる」と、中将憎む。 左馬頭 「元の品、時世のおぼえうち合ひ、 やむごとなきあたりの内々のもてなしけはひ後れたらむは、 さらにも言はず、何をしてかく生ひ出でけむと、 言ふかひなくおぼゆべし。 うち合ひてすぐ…

言いたい放題💦雨夜の男子会☔️😅【源氏物語 13 第2帖 箒木2】世の好き者にて物よく言ひとほれるを、中将待ちとりて、この品々をわきまへ定め争ふ。いと聞きにくきこと多かり。

「そこにこそ多く集へたまふらめ。 すこし見ばや。 さてなむ、この厨子も心よく開くべき」 とのたまへば、 〔頭中将〕 「御覧じ所あらむこそ、難くはべらめ」 など聞こえたまふついでに、 「女の、これはしもと難つくまじきは、難くもあるかなと、 やうやう…

源氏の恋文って気になるじゃん😁【源氏物語 12 第2帖 箒木 1】おのがじし、恨めしき折々、待ち顔ならむ夕暮れなどのこそ、見所はあらめ

光る源氏、名のみことことしう、 言ひ消たれたまふ咎多かなるに、 いとど、かかる好きごとどもを、 末の世にも聞き伝へて、軽びたる名をや流さむと、 忍びたまひける隠ろへごとをさへ、 語り伝へけむ人のもの言ひさがなさよ。 さるは、いといたく世を憚り、 …

源氏の君 結婚😳💍🎉【源氏物語 11 第1帖 桐壷11 完】その夜、大臣の御里に源氏の君まかでさせたまふ。作法世にめづらしきまで、もてかしづききこえたまへり。

その夜、大臣の御里に源氏の君まかでさせたまふ。 作法世にめづらしきまで、もてかしづききこえたまへり。 いときびはにておはしたるを、 ゆゆしううつくしと思ひきこえたまへり。 女君はすこし過ぐしたまへるほどに、 いと若うおはすれば、似げなく恥づかし…

源氏の童姿を惜しむ帝【源氏物語 10第1帖 桐壷 10】この君の御童姿、 いと変へまうく思せど、十二にて御元服したまふ。

この君の御童姿、 いと変へまうく思せど、 十二にて御元服したまふ。 居起ち思しいとなみて、 限りある事に事を添へさせたまふ。 一年の春宮の御元服、 南殿にてありし儀式、 よそほしかりし御響きに落とさせたまはず。 所々の饗など、 内蔵寮、穀倉院など、…

藤壺の宮の入内🌸【源氏物語9 第一帖 桐壷 9】藤壺と聞こゆ。げに、御容貌ありさま、あやしきまでぞおぼえたまへる。

母后、 「あな恐ろしや。 春宮の女御のいとさがなくて、 桐壺の更衣の、 あらはにはかなくもてなされにし例もゆゆしう」と、 思しつつみて、 すがすがしうも思し立たざりけるほどに、 后も亡せたまひぬ。 心細きさまにておはしますに、 「ただ、わが女皇女た…

高麗人《こまうど》の観相【源氏物語 第1帖 桐壺 8の2】高麗人の参れる中に、かしこき相人ありけるを聞こし召して、宮の内に召さむことは、宇多の帝の御誡めあれば、いみじう忍びて、この御子を鴻臚館に遣はしたり。

そのころ、高麗人の参れる中に、 かしこき相人ありけるを聞こし召して、 宮の内に召さむことは、 宇多の帝の御誡めあれば、 いみじう忍びて、 この御子を鴻臚館に遣はしたり。 御後見だちて仕うまつる右大弁の子のやうに思はせて 率てたてまつるに、相人驚き…

失意の帝🍂【源氏物語 桐壺8】朝に起きさせたまふとても、「明くるも知らで」と思し出づるにも、なほ朝政は怠らせたまひぬべかめり。

月も入りぬ。 「雲の上も涙にくるる秋の月 いかですむらむ浅茅生の宿」 思し召しやりつつ、灯火をかかげ尽くして起きおはします。 右近の司の宿直奏の声聞こゆるは、丑になりぬるなるべし。 人目を思して、夜の御殿に入らせたまひても、 まどろませたまふこ…

比翼連理 永遠の愛🪷【源氏物語 7 第一帖 桐壺 7】翼をならべ、枝を交はさむ と契らせたまひしに、かなはざりける命のほどぞ、尽きせず恨めしき。

命婦は、 「まだ大殿籠もらせたまはざりける」と、 あはれに見たてまつる。 御前の壺前栽のいとおもしろき盛りなるを御覧ずるやうにて、 忍びやかに心にくき限りの女房四五人さぶらはせたまひて、 御物語せさせたまふなりけり。 このごろ、明け暮れ御覧ずる…

母の慟哭😢【源氏物語 第一帖 桐壺6】暮れまどふ心の闇も堪へがたき片端をだに、はるくばかりに聞こえまほしうはべるを、私にも心のどかにまかでたまへ。

「暮れまどふ心の闇も堪へがたき片端をだに、 はるくばかりに聞こえまほしうはべるを、 私にも心のどかにまかでたまへ。 年ごろ、うれしく面だたしきついでにて立ち寄りたまひしものを、 かかる御消息にて見たてまつる、 返す返すつれなき命にもはべるかな。…

靭負命婦のいたわり🍂【源氏物語 5 第一帖 桐壺5】参りては、いとど心苦しう、心肝も尽くるやうになむと、典侍の奏したまひしを、もの思うたまへ知らぬ心地にも、げにこそいと忍びがたうはべりけれ

「今までとまりはべるがいと憂きを、 かかる御使の蓬生の露分け入りたまふにつけても、 いと恥づかしうなむ」 とて、げにえ堪ふまじく泣いたまふ。 「『参りては、いとど心苦しう、心肝も尽くるやうになむ』と、 典侍の奏したまひしを、 もの思うたまへ知ら…

靭負の命婦の弔問【源氏物語 4 第一帖 桐壺 4】野分立ちて、にはかに肌寒き夕暮のほど、常よりも思し出づること多くて、靫負命婦といふを遣はす。

限りあれば、例の作法にをさめたてまつるを、 母北の方、同じ煙にのぼりなむと、泣きこがれたまひて、 御送りの女房の車に慕ひ乗りたまひて、 愛宕といふ所にいといかめしうその作法したるに、 おはし着きたる心地、いかばかりかはありけむ。 「むなしき御骸…

桐壺帝の慟哭🍃【源氏物語 3 第一帖 桐壺3】限りあらむ道にも、後れ先立たじと、契らせたまひけるを。さりとも、うち捨てては、え行きやらじ

その年の夏、 御息所、はかなき心地にわづらひて、 まかでなむとしたまふを、 暇さらに許させたまはず。 年ごろ、常の篤しさになりたまへれば、御目馴れて、 「なほしばしこころみよ」 とのみのたまはするに、 日々に重りたまひて、 ただ五六日のほどにいと…

美しく聡明な皇子👑【源氏物語 2 第一帖 桐壺2】この御子のおよすげもておはする御容貌心ばへ ありがたくめづらしきまで見えたまふを、え嫉みあへたまはず。

御局は桐壺なり。 あまたの御方がたを過ぎさせたまひて、 ひまなき御前渡りに、 人の御心を尽くしたまふも、 げにことわりと見えたり。 参う上りたまふにも、あまりうちしきる折々は、 打橋、渡殿のここかしこの道に、 あやしきわざをしつつ、 御送り迎への…

愛ゆえに苦しむ帝と更衣🪷【源氏物語 1 第一帖 桐壺1-2】かしこき御蔭をば頼みきこえながら、 落としめ疵を求めたまふ人は多く、わが身はか弱くものはかなきありさまにて、なかなかなるもの思ひをぞしたまふ。

初めよりおしなべての上宮仕へしたまふべき際にはあらざりき。 おぼえいとやむごとなく、 上衆めかしけれど、 わりなくまつはさせたまふあまりに、 さるべき御遊びの折々、 何事にもゆゑある事のふしぶしには、 まづ参う上らせたまふ。 ある時には大殿籠もり…

壮大な愛の物語の始まり🪷【源氏物語 1 第一帖 桐壺1】いづれの御時にか、 女御、更衣あまたさぶらひたまひけるなかに、いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれて時めきたまふありけり。

いづれの御時にか、 女御、更衣あまたさぶらひたまひけるなかに、 いとやむごとなき際にはあらぬが、 すぐれて時めきたまふありけり。 はじめより我はと思ひ上がりたまへる御方がた、 めざましきものにおとしめ嫉みたまふ。 同じほど、それより下臈の更衣た…