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源氏物語&古典文学を聴く🪷〜少納言チャンネル&古文🌿

少納言チャンネル🌷は、古典や漢文、文学の朗読を動画にしています。 🌼 音読で脳トレ&リラックスしましょ🍀

2023-10-23から1日間の記事一覧

靭負命婦のいたわり🍂【源氏物語 5 第一帖 桐壺5】参りては、いとど心苦しう、心肝も尽くるやうになむと、典侍の奏したまひしを、もの思うたまへ知らぬ心地にも、げにこそいと忍びがたうはべりけれ

「今までとまりはべるがいと憂きを、 かかる御使の蓬生の露分け入りたまふにつけても、 いと恥づかしうなむ」 とて、げにえ堪ふまじく泣いたまふ。 「『参りては、いとど心苦しう、心肝も尽くるやうになむ』と、 典侍の奏したまひしを、 もの思うたまへ知ら…

靭負の命婦の弔問【源氏物語 4 第一帖 桐壺 4】野分立ちて、にはかに肌寒き夕暮のほど、常よりも思し出づること多くて、靫負命婦といふを遣はす。

限りあれば、例の作法にをさめたてまつるを、 母北の方、同じ煙にのぼりなむと、泣きこがれたまひて、 御送りの女房の車に慕ひ乗りたまひて、 愛宕といふ所にいといかめしうその作法したるに、 おはし着きたる心地、いかばかりかはありけむ。 「むなしき御骸…

桐壺帝の慟哭🍃【源氏物語 3 第一帖 桐壺3】限りあらむ道にも、後れ先立たじと、契らせたまひけるを。さりとも、うち捨てては、え行きやらじ

その年の夏、 御息所、はかなき心地にわづらひて、 まかでなむとしたまふを、 暇さらに許させたまはず。 年ごろ、常の篤しさになりたまへれば、御目馴れて、 「なほしばしこころみよ」 とのみのたまはするに、 日々に重りたまひて、 ただ五六日のほどにいと…

美しく聡明な皇子👑【源氏物語 2 第一帖 桐壺2】この御子のおよすげもておはする御容貌心ばへ ありがたくめづらしきまで見えたまふを、え嫉みあへたまはず。

御局は桐壺なり。 あまたの御方がたを過ぎさせたまひて、 ひまなき御前渡りに、 人の御心を尽くしたまふも、 げにことわりと見えたり。 参う上りたまふにも、あまりうちしきる折々は、 打橋、渡殿のここかしこの道に、 あやしきわざをしつつ、 御送り迎への…

愛ゆえに苦しむ帝と更衣🪷【源氏物語 1 第一帖 桐壺1-2】かしこき御蔭をば頼みきこえながら、 落としめ疵を求めたまふ人は多く、わが身はか弱くものはかなきありさまにて、なかなかなるもの思ひをぞしたまふ。

初めよりおしなべての上宮仕へしたまふべき際にはあらざりき。 おぼえいとやむごとなく、 上衆めかしけれど、 わりなくまつはさせたまふあまりに、 さるべき御遊びの折々、 何事にもゆゑある事のふしぶしには、 まづ参う上らせたまふ。 ある時には大殿籠もり…

壮大な愛の物語の始まり🪷【源氏物語 1 第一帖 桐壺1】いづれの御時にか、 女御、更衣あまたさぶらひたまひけるなかに、いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれて時めきたまふありけり。

いづれの御時にか、 女御、更衣あまたさぶらひたまひけるなかに、 いとやむごとなき際にはあらぬが、 すぐれて時めきたまふありけり。 はじめより我はと思ひ上がりたまへる御方がた、 めざましきものにおとしめ嫉みたまふ。 同じほど、それより下臈の更衣た…

帝の悲しみ🪷【源氏物語 桐壺12 short】御胸つとふたがりて、つゆまどろまれず、明かしかねさせたまふ。

ともかくもならむを御覧じはてむと思し召すに、 「今日始むべき祈りども、 さるべき人びとうけたまはれる、今宵より」と、 聞こえ急がせば、 わりなく思ほしながらまかでさせたまふ。 御胸つとふたがりて、つゆまどろまれず、 明かしかねさせたまふ。 御使の…