忍ぶれど 色に出でにけり わが恋は物や思ふと 人の問ふまで💐
〜人に知られまいと恋しい思いを隠していたのに、
とうとう隠し切れずに顔色に出てしまった。
何か物思いをしているのではと、
人が尋ねるほどまでに…。
💠 平 兼盛 💠 たいらのかねもり
(生年不明~990年)
三十六歌仙のひとり。
天徳四年(960年)、村上天皇の頃に歌合せが行われた折、
兼盛はこの和歌で 壬生忠見の和歌と競い合いました。
優劣つけがたい名歌でしたが、
天皇がこの歌を小さく口ずさんだので、
この平兼盛の和歌が選ばれたと伝えられています。
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