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源氏物語&古典文学を聴く🪷〜少納言チャンネル&古文🌿

少納言チャンネル🌷は、古典や漢文、文学の朗読を動画にしています。 🌼 音読で脳トレ&リラックスしましょ🍀

2023-11-01から1ヶ月間の記事一覧

空蝉は薄衣を残して去った【源氏物語32 第3帖 空蝉3】やをら起き出でて、生絹なる単衣を一つ着て、すべり出でにけり。

源氏 「静まりぬなり。 入りて、さらば、たばかれ」 とのたまふ。 この子も、 いもうとの御心はたわむところなくまめだちたれば、 言ひあはせむ方なくて、 人少なならむ折に入れたてまつらむと思ふなりけり。 源氏 「紀伊守の妹もこなたにあるか。 我にかい…

碁を打つ空蝉と軒端荻‥覗き見る源氏【源氏物語 31 第3帖 空蝉 2】何にかあらむ上に着て、頭つき細やかに小さき人の、ものげなき姿ぞしたる。

母屋の中柱に側める人やわが心かくると、 まづ目とどめたまへば、濃き綾の単衣襲なめり。 何にかあらむ上に着て、頭つき細やかに小さき人の、 ものげなき姿ぞしたる。 顔などは、差し向かひたらむ人などにも、 わざと見ゆまじうもてなしたり。 手つき痩せ痩…

紀伊守の屋敷に忍び込む【源氏物語 30 第3帖 空蝉1】さて向かひゐたらむを見ばや、と思ひて、やをら歩み出でて、簾のはさまに入りたまひぬ。

寝られたまはぬままには、 源氏 「我は、かく人に憎まれてもならはぬを、 今宵なむ、 初めて憂しと世を思ひ知りぬれば、恥づかしくて、 ながらふまじうこそ、思ひなりぬれ」 などのたまへば、 涙をさへこぼして臥したり。 いとらうたしと思す。 手さぐりの、…

つれない空蝉 小君と添い寝する源氏【源氏物語29 第2帖 箒木18完】「よし、あこだに、な捨てそ」とのたまひて、御かたはらに臥せたまへり。

源氏 「昨日待ち暮らししを。 なほあひ思ふまじきなめり」 と怨じたまへば、 顔うち赤めてゐたり。 源氏 「いづら」 とのたまふに、しかしかと申すに、 源氏 「言ふかひなのことや。 あさまし」 とて、またも賜へり。 源氏 「あこは知らじな。 その伊予の翁…