貞信公(26番)『拾遺集』雑集・1128
小倉山 峰の紅葉ば 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ🍁
〜小倉山の峰の美しい紅葉の葉よ、
もしお前に人の情けが分かる心があるならば、 散るのを急がず、
もう一度の行幸をお待ち申していてくれないか。
💠貞信公💠 ていしんこう 藤原忠平 ふじわら ただひら(880~949年)
関白太政大臣、藤原基経(もとつね)の四男 兄・時平、仲平とともに
「三平」と呼ばれます。
従一位関白の座まで栄達。
709年の秋、忠平は宇多上皇のお供で小倉山に遊びに行った折、
上皇が 「我が子の醍醐にも見せてやりたいものだ」 と言われたお言葉に対して、
この和歌をつくったと伝えられています。
貞信公は、死んでからの送り名です。
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