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源氏物語&古典文学を聴く🪷〜少納言チャンネル&古文🌿

少納言チャンネル🌷は、古典や漢文、文学の朗読を動画にしています。 🌼 音読で脳トレ&リラックスしましょ🍀

2023-10-21から1日間の記事一覧

桐壺御息所退出🪷源氏物語 桐壺9short🪷かかる折にも、あるまじき恥もこそと心づかひして、御子をば留めたてまつりて、忍びてぞ出でたまふ。

かかる折にも、 あるまじき恥もこそと心づかひして、 御子をば留めたてまつりて、 忍びてぞ出でたまふ。 限りあれば、 さのみもえ留めさせたまはず、 御覧じだに送らぬおぼつかなさを、 言ふ方なく思ほさる。 こんな場合にはまたどんな呪詛《じゅそ》が行な…

桐壺の病気🪷源氏物語 桐壺8 short🪷御息所、はかなき心地にわづらひて、まかでなむとしたまふを、暇さらに許させたまはず。

その年の夏、 御息所、はかなき心地にわづらひて、 まかでなむとしたまふを、 暇さらに許させたまはず。 年ごろ、常の篤しさになりたまへれば、御目馴れて、 「なほしばしこころみよ」 とのみのたまはするに、 日々に重りたまひて、 ただ五六日のほどにいと…

皇子の袴着🌷源氏物語 桐壺 7 short🌷この御子のおよすげもておはする御容貌心ばへ ありがたくめづらしきまで見えたまふを、え嫉みあへたまはず。

この御子三つになりたまふ年、 御袴着のこと一の宮のたてまつりしに劣らず、 内蔵寮、納殿の物を尽くして、 いみじうせさせたまふ。 それにつけても、世の誹りのみ多かれど、 この御子のおよすげもておはする御容貌心ばへ ありがたくめづらしきまで見えたま…

桐壺更衣への嫌がらせ🪻源氏物語 桐壺6 short🪻またある時には、え避らぬ馬道の戸を鎖しこめ、こなたかなた心を合はせて、はしたなめわづらはせたまふ時も多かり。

御局は桐壺なり。 あまたの御方がたを過ぎさせたまひて、 ひまなき御前渡りに、 人の御心を尽くしたまふも、 げにことわりと見えたり。 参う上りたまふにも、あまりうちしきる折々は、 打橋、渡殿のここかしこの道に、 あやしきわざをしつつ、 御送り迎への…

🌸源氏物語 桐壺5 short 🌸 桐壺帝の寵愛は深く、始終お側にお置きになろうとした。皇子がお生まれになった後は、この皇子を皇太子にするのかと弘徽殿の女御は疑いを持つ。

初めよりおしなべての上宮仕へしたまふべき際にはあらざりき。 おぼえいとやむごとなく、 上衆めかしけれど、 わりなくまつはさせたまふあまりに、 さるべき御遊びの折々、 何事にもゆゑある事のふしぶしには、 まづ参う上らせたまふ。 ある時には大殿籠もり…

美しい王子の誕生🌷💠源氏物語 第1帖 桐壺4 short💠先の世にも御契りや深かりけむ、世になく清らなる玉の男御子さへ生まれたまひぬ。

先の世にも御契りや深かりけむ、 世になく清らなる玉の男御子さへ生まれたまひぬ。 いつしかと心もとながらせたまひて、 急ぎ参らせて御覧ずるに、 めづらかなる稚児の御容貌なり。 一の皇子は、右大臣の女御の御腹にて、寄せ重く、 疑ひなき儲の君と、世に…