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源氏物語&古典文学を聴く🪷〜少納言チャンネル&古文🌿

少納言チャンネル🌷は、古典や漢文、文学の朗読を動画にしています。 🌼 音読で脳トレ&リラックスしましょ🍀

2023-11-03から1日間の記事一覧

中将(六条御息所の女房)にちょっかいかける源氏【源氏物語 39 第4帖 夕顔5】見返りたまひて、隅の間の高欄に、しばし、ひき据ゑたまへり。

霧のいと深き朝、 いたくそそのかされたまひて、 ねぶたげなる気色に、 うち嘆きつつ出でたまふを、 中将のおもと、御格子一間上げて、 見たてまつり送りたまへ、とおぼしく、 御几帳引きやりたれば、 御頭もたげて見出だしたまへり。 前栽の色々乱れたるを…

空蝉は夫と共に遠国に‥【源氏物語 38 第4帖 夕顔 4】「娘をばさるべき人に預けて、北の方をば率て下りぬべし」 と、聞きたまふに‥

「もし、見たまへ得ることもやはべると、 はかなきついで作り出でて、 消息など遣はしたりき。 書き馴れたる手して、口とく返り事などしはべりき。 いと口惜しうはあらぬ若人どもなむはべるめる」 と聞こゆれば、 「なほ言ひ寄れ。尋ね寄らでは、さうざうし…

不思議な 夕顔の花の女君【源氏物語 37 第4帖 夕顔3】「めざましかるべき際にやあらむ」と思せど、さして聞こえかかれる心の、憎からず過ぐしがたきぞ、例の、この方には重からぬ御心なめるかし。

「さらば、その宮仕人ななり。 したり顔にもの馴れて言へるかな」 と、 「めざましかるべき際にやあらむ」 と思せど、さして聞こえかかれる心の、 憎からず過ぐしがたきぞ、 例の、この方には重からぬ御心なめるかし。 御畳紙にいたうあらぬさまに書き変へた…

夕顔の花の女人が気になる源氏【源氏物語 36 第4帖 夕顔 2】この扇の、尋ぬべきゆゑありて見ゆるを。なほ、このわたりの心知れらむ者を召して問へ‥

「日ごろ、おこたりがたくものせらるるを、 安からず嘆きわたりつるに、 かく、世を離るるさまにものしたまへば、 いとあはれに口惜しうなむ。 命長くて、なほ位高くなど見なしたまへ。 さてこそ、九品の上にも、障りなく生まれたまはめ。 この世にすこし恨…

扇の上に乗せられた夕顔の花【源氏物語 35 第4帖 夕顔 1】白き扇のいたうこがしたるを、「これに置きて参らせよ。枝も情けなげなめる花を」 とて取らせたれば‥

六条わたりの御忍び歩きのころ、 内裏よりまかでたまふ中宿に、 大弐の乳母のいたくわづらひて尼になりにける、 とぶらはむとて、 五条なる家尋ねておはしたり。 御車入るべき門は鎖したりければ、 人して惟光召させて、 待たせたまひけるほど、 むつかしげ…

複雑な思いの空蝉 薄衣を手放そうとしない源氏【源氏物語 34 第3帖 空蝉5】かの薄衣は、小袿のいとなつかしき人香に染めるを、身近くならして見ゐたまへり。

小君、 御車の後にて、二条院におはしましぬ。 ありさまのたまひて、 源氏 「幼かりけり」 とあはめたまひて、 かの人の心を爪弾きをしつつ恨みたまふ。 いとほしうて、ものもえ聞こえず。 源氏 「いと深う憎みたまふべかめれば、 身も憂く思ひ果てぬ。 など…