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源氏物語&古典文学を聴く🪷〜少納言チャンネル&古文🌿

少納言チャンネル🌷は、古典や漢文、文学の朗読を動画にしています。 🌼 音読で脳トレ&リラックスしましょ🍀

2023-11-13から1日間の記事一覧

夕顔と頭中将との姫君を引き取ることを望む源氏【源氏物語53 第4帖 夕顔19】夕顔の思い出を話す右近。 砧の音さえ恋しく思う源氏

「幼き人惑はしたりと、 中将の愁へしは、さる人や」 と問ひたまふ。 「しか。一昨年の春ぞ、 ものしたまへりし。女にて、 いとらうたげになむ」 と語る。 「さて、いづこにぞ。人にさとは知らせで、 我に得させよ。 あとはかなく、いみじと思ふ御形見に、 …

重態の源氏の回復【源氏物語 52 第4帖 夕顔18】左大臣の世話、さまざまな医療に祈祷のおかげか源氏は回復。右近から 内気で優しい夕顔の素顔を聞く

大殿も経営したまひて、 大臣、日々に渡りたまひつつ、 さまざまのことをせさせたまふ、 しるしにや、二十余日、 いと重くわづらひたまひつれど、 ことなる名残のこらず、 おこたるさまに見えたまふ。 穢らひ忌みたまひしも、 一つに満ちぬる夜なれば、 おぼ…

夕顔を失い 悲しみのあまり落馬する源氏【源氏物語 51 第4帖 夕顔17】 床に臥し衰弱。帝のご心痛をもったいなく思う。

惟光、 「夜は、明け方になりはべりぬらむ。 はや帰らせたまひなむ」 と聞こゆれば、返りみのみせられて、 胸もつと塞がりて出でたまふ。 道いと露けきに、いとどしき朝霧に、 いづこともなく惑ふ心地したまふ。 ありしながらうち臥したりつるさま、 うち交…

夕顔の亡骸に最後の別れを望む源氏【源氏物語 50 第4帖 夕顔16 】冷たくなっても美しく可憐な夕顔に慟哭する。右近は二条院に仕える

「便なしと思ふべけれど、 今一度、かの亡骸を見ざらむが、 いといぶせかるべきを、馬にてものせむ」 とのたまふを、いとたいだいしきこととは思へど、 「さ思されむは、いかがせむ。 はや、おはしまして、 夜更けぬ先に帰らせおはしませ」 と申せば、 この…

弱りきった源氏を支える惟光【源氏物語 49 第4帖 夕顔15】心身ともに弱りきった源氏。葬儀や、源氏の名誉を守るために抜かりなく動く惟光。右近も悲しみに沈む

「かく、こまかにはあらで、 ただ、おぼえぬ穢らひに触れたるよしを、 奏したまへ。 いとこそたいだいしくはべれ」 と、つれなくのたまへど、 心のうちには、 言ふかひなく悲しきことを思すに、 御心地も悩ましければ、 人に目も見合せたまはず。 蔵人弁を召…

頭中将の見舞いを受ける【源氏物語 48 第4帖 夕顔14】夕顔の亡骸は美しく思われた。二条院についた源氏はひどく具合が悪くなる。頭中将に会い見舞いを受ける

この人をえ抱きたまふまじければ、 上蓆におしくくみて、 惟光乗せたてまつる。 いとささやかにて、疎ましげもなく、 らうたげなり。 したたかにしもえせねば、 髪はこぼれ出でたるも、 目くれ惑ひて、あさましう悲し、 と思せば、 なり果てむさまを見むと思…

【源氏物語 47 第4帖 夕顔13】苦しく辛い夜が明け 惟光が来た。表沙汰にならぬよう 夕顔の亡骸を東山の寺に移す。源氏は嘆き悲しむ

火はほのかにまたたきて、 母屋の際に立てたる屏風の上、 ここかしこの隈々しくおぼえたまふに、 物の足音、 ひしひしと踏み鳴らしつつ、 後ろより寄り来る心地す。 「惟光、とく参らなむ」 と思す。 ありか定めぬ者にて、 ここかしこ尋ねけるほどに、 夜の…