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源氏物語&古典文学を聴く🪷〜少納言チャンネル&古文🌿

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桐壺の更衣の苦しみ💠源氏物語 第1帖 桐壺 2 (short)はじめより我はと思ひあがりたまへる御方々、めざましきものにおとしめそねみたまふ。

いづれの御時にか、

女御更衣あまたさぶらひたまひける中に、

いとやむごとなき際にはあらぬが、

すぐれて時めきたまふありけり。

はじめより我はと思ひあがりたまへる御方々、

めざましきものにおとしめそねみたまふ。

同じほど、それより下臈の更衣たちは、

ましてやすからず。

朝夕の宮仕につけても、

人の心をのみ動かし、

恨みを負るつもりにやありけん、

いとあつしくなりゆき、

もの心細げに里がちなるを、

いよいよあかずあはれなるものに思ほして、

人のそしりをもえ憚らせたまはず、

世の例にもなりぬべき御もてなしなり。

 

夜の御殿《おとど》の宿直所《とのいどころ》から退《さが》る朝、

続いてその人ばかりが召される夜、

目に見 耳に聞いて口惜《くちお》しがらせた恨みのせいもあったか

からだが弱くなって、心細くなった更衣は

多く実家へ下がっていがちということになると、

いよいよ帝はこの人にばかり心をお引かれになるという御様子で、

人が何と批評をしようとも

それに御遠慮などというものがおできにならない。

御聖徳を伝える歴史の上にも

暗い影の一所残るようなことにもなりかねない状態になった。

高官たちも殿上役人たちも困って、

御|覚醒《かくせい》になるのを期しながら、

当分は見ぬ顔をしていたいという態度をとるほどの

御|寵愛《ちょうあい》ぶりであった。

 

🪷第1帖 桐壺(きりつぼ)ぜひ ご覧ください🪷

https://syounagon.hatenablog.com/archive/category/第一帖%20桐壺(きりつぼ)源氏物語

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