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源氏物語&古典文学を聴く🪷〜少納言チャンネル&古文🌿

少納言チャンネル🌷は、古典や漢文、文学の朗読を動画にしています。 🌼 音読で脳トレ&リラックスしましょ🍀

百人一首

🥀右近〈うこん〉(38番)拾遺集  恋四・870 忘らるる 身をば思はず 誓ひてし 人の命の 惜しくもあるかな

右近(38番)拾遺集 恋四・870 忘らるる 身をば思はず 誓ひてし 人の命の 惜しくもあるかな 〜貴方に忘れられる我が身のことは 何ほどのこともありません。 ただ神にかけて 誓ったあなたの命が、 はたして神罰を受けはしないかと、 借しく思われてなりません…

凡河内躬恒〈おおこうちのみつね〉(29番)古今集 秋🍁 下・277 ❄️ 心当てに 折らばや折らむ初霜の おきまどはせる 白菊の花

凡河内躬恒(29番)古今集 秋 下・277 ❄️ 心当てに 折らばや折らむ初霜の おきまどはせる 白菊の花 〜無造作に折ろうとすれば、 果たして折れるだろうか。 一面に降りた初霜の白さに、 いずれが霜か白菊の花か 見分けもつかないほどなのに。 凡河内躬恒 (お…

文屋朝康〈ふんやのあさやす〉(37番)🍃後撰集🍃 秋・308 🔮白露に 風の吹きしく 秋の野は  つらぬきとめぬ 玉ぞ散りける

文屋朝康(37番)後撰集 秋・308 白露に 風の吹きしく 秋の野は つらぬきとめぬ 玉ぞ散りける 〜(草葉の上に落ちた) 白露に 風がしきりに吹きつけている秋の野。 まるで糸に通してとめてない玉が、 美しく散り乱れているようだったよ。 文屋朝康 ふんやのあさ…

清原深養父〈きよはらのふかやぶ〉(36番)🌿古今集 夏・166 🌃夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを雲のいづこに 月宿るらむ

清原深養父(36番)古今集 夏・166 夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを雲のいづこに 月宿るらむ 〜夏の夜は(とても短いので) まだ宵のうちだと思っているのに明けてしまった。 いったい月は、 雲のどの辺りに宿をとっているのだろうか。 清原深養父 きよはら…

【藤原興風】ふじわらのおきかぜ(34番)古今集🌿 雑上・909 🍃誰をかも 知る人にせむ 高砂の松も昔の 友ならなくに🌿

【藤原興風】(34番)古今集 雑上・909 誰をかも 知る人にせむ 高砂の松も昔の 友ならなくに 〜年老いた私は いったい誰を友にすれば良いのだろうか。 馴染みあるこの高砂の松でさえ、 昔からの友ではないのだから。 藤原 興風 ふじわらのおきかぜ (生没年…

紀友則〈きの とものり〉(33番)🌱古今集  春下・84 ひさかたの 光のどけき 春の日にしづ心なく 花の散るらむ🌸

紀友則(33番)古今集 春下・84 ひさかたの 光のどけき 春の日にしづ心なく 花の散るらむ 〜日の光が、 のどかでやわらかく降り注ぐ春の日に、 桜の花は どうして こんなにも落ち着いた心もなく 散っていってしまうのでしょう。 紀友則 きのとものり (851…

春道列樹〈 はるみちのつらき〉(32番)🍁古今集  秋下・303 🍂山川に 風のかけたる しがらみは流れもあへぬ 紅葉なりけり

春道列樹(32番)古今集 秋下・303 山川に 風のかけたる しがらみは流れもあへぬ 紅葉なりけり 〜山あいの谷川に、 風が架け渡したなんとも美しい柵があった。 よく見ると 流れることができないでたまっている紅葉の葉であったのだなあ。 春道 列樹 はるみ…

坂上是則〈さかのうえの これのり〉(31番)❄️古今集  冬・332 朝ぼらけ 有明の月と 見るまでに 吉野の里に 降れる白雪❄️

坂上是則(31番)❄️古今集 冬・332 朝ぼらけ 有明の月と 見るまでに 吉野の里に 降れる白雪❄️ 〜夜が明ける頃あたりを見てみると、 まるで有明の月が照らしているのかと 思うほどに、 吉野の里には 白雪が降り積もっているではないか。 坂上 是則 さかのうえ…

壬生忠岑 〈みぶのただみね〉(30番)古今集 恋・625 🌕 有明の つれなく見えし 別れより あかつきばかり うきものはなし

壬生忠岑 みぶのただみね(30番)古今集 恋・625 有明の つれなく見えし 別れより あかつきばかり うきものはなし 〜あなたと別れたあの時も、 有明の月が残っていました。 あなたと別れてから、 有明の月がかかる夜明けほど つらいものはありません。 壬生…

凡河内躬恒 〈おおこうちの みつね〉(29番)古今集 秋🍁 下・277 ❄️ 心当てに 折らばや折らむ初霜の おきまどはせる 白菊の花

凡河内躬恒(29番)古今集 秋 下・277 ❄️ 心当てに 折らばや折らむ初霜の おきまどはせる 白菊の花 〜無造作に折ろうとすれば、 果たして折れるだろうか。 一面に降りた初霜の白さに、 いずれが霜か白菊の花か 見分けもつかないほどなのに。 凡河内躬恒 (お…

源宗于朝臣(28番)『古今集』冬・315 山里は 冬ぞさびしさ まさりける人目も草も かれぬと思へば❄️

源宗于朝臣(28番)『古今集』冬・315 山里は 冬ぞさびしさ まさりける人目も草も かれぬと思へば❄️ 〜山里はいつの季節でも寂しい。 冬はとりわけ寂しく感じられる。 尋ねてくれる人も途絶え、 慰めの草も枯れてしまうのだと思うと。 源 宗于(みなもとのむ…

中納言兼輔(27番) みかの原 わきて流るる いづみ川 いつ見きとてか 恋しかるらむ🌼

中納言兼輔(27番)『新古今集』恋・996 みかの原 わきて流るる いづみ川 いつ見きとてか 恋しかるらむ 〜みかの原を二つにわけて流れるいづみ川。 そのいづみの名のように、 貴方をいつかみた訳ではないのですが、 どうして私は貴方を こんなにも恋しく思う…

貞信公(26番) 小倉山 峰の紅葉ば 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ🍁

貞信公(26番)『拾遺集』雑集・1128 小倉山 峰の紅葉ば 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ 〜小倉山の峰の美しい紅葉の葉よ、 もしお前に人の情けが分かる心があるならば、 散るのを急がず、 もう一度の行幸をお待ち申していてくれないか。 貞信公 ていし…

🌿三条右大臣(25番)名にし負はば 逢坂山の さねかづら 人に知られで くるよしもがな

三条右大臣(25番)『後撰集』恋・701 名にし負はば 逢坂山の さねかづら 人に知られで くるよしもがな 〜恋しい人に逢える「逢坂山」 「さ寝」という名のさねかずら その名に違わぬのであれば、 逢坂山のさねかずらを手繰り寄せるように、 誰にも知られず …

菅家(菅原道真)24番 🍁 このたびは ぬさもとりあへず 手向山 紅葉のにしき 神のまにまに✨

菅家(菅原道真)24番 『古今集』羈旅・420 このたびは ぬさもとりあへず 手向山 紅葉のにしき 神のまにまに✨ 〜今度の旅は急いで発ちましたので、 道祖神に捧げるぬさを用意することも出来ませんでした。 この手向山の美しい紅葉をぬさとして捧げます。 ど…

大江千里(23番)🍁 月みれば ちぢにものこそ 悲しけれ わが身一つの 秋にはあらねど

大江千里(23番)『古今集』秋上・193 月みれば ちぢにものこそ 悲しけれ わが身一つの 秋にはあらねど 〜秋の月を眺めていると、様々と思い起こされ物悲しい。 秋は わたしひとりだけにやって来たのではないのだけど。 大江千里(おおえのちさと。生没年不…

文屋康秀(22番)吹くからに 秋の草木の しをるれば むべ山風を あらしといふらむ

文屋康秀(22番) 『古今集』秋下・249 吹くからに 秋の草木の しをるれば むべ山風を あらしといふらむ 〜 山風が吹きおろしてくると、たちまち秋の草や木が萎れてしまう。 きっと山風のことを「嵐(荒らし)」いうのだろう。 文屋康秀(ふんやのやすひで。生…

【素性法師 21番】今来むと いひしばかりに 長月の 有明の月を 待ち出でつるかな🌕

素性法師(21番) 『古今集』恋4・691 今来むと いひしばかりに 長月の 有明の月を 待ち出でつるかな 〜「今すぐに行きましょう」とあなたがおっしゃったので、 九月の長い夜を待っていましたが、とうとう有明の月が出る頃を迎えてしまいましたよ。 素性法…

【元良親王】わびぬれば 今はた同じ 難波なる みをつくしても 逢はむとぞ思ふ🌊1分音読で若返る🌿

元良親王(20番)『後選集』恋・961 わびぬれば 今はた同じ 難波(なには)なる みをつくしても 逢はむとぞ思ふ 〜これほど思い悩んでしまったのだから、今はどうなっても同じこと。 難波の海に差してある澪漂(みおつくし)ではないが、 この身を捨てても貴…

伊勢(19番)〜 難波潟 みじかき芦の ふしの間も 逢はでこの世を 過ぐしてよとや🌹

伊勢(19番)『新古今集』恋一・1049 難波潟 みじかき芦の ふしの間も 逢はでこの世を 過ぐしてよとや 〜難波潟の入り江に茂っている芦の、 短い節と節の間のような短い時間でさえもお会いしたいのに、 それも叶わず、この世を過していけとおっしゃるのでし…

🍀藤原敏行朝臣(18番) 『古今集』恋・559 🌃住の江の 岸に寄る波 よるさへや  夢のかよひ路 人目よくらむ

藤原敏行朝臣(18番) 『古今集』恋・559 住の江の 岸に寄る波 よるさへや 夢のかよひ路 人目よくらむ 〜住之江の岸に寄せる波の「よる」という言葉ではないけれど、 夜でさえ、夢の中で私のもとへ通う道でさえ、 どうして貴方は人目を避けて、会いに来てく…

【在原業平 ありわらのなりひら】(17番)🍁ちはやふる 神代もきかず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは

在原業平朝臣(17番)『古今集』秋・294 ちはやふる 神代もきかず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは ちはやふる 神代もきかず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは 〜神代の昔にも聞いたことがない。竜田川の水の流れを深紅にくくり染めにするとは。 『古…

光孝天皇(15番)🌿 君がため 春の野に出でて 若菜摘む  我が衣手に 雪は降りつつ❄️

光孝天皇(15番)古今集春・21 君がため 春の野に出でて 若菜摘む 我が衣手に 雪は降りつつ❄️ 〜あなたに差し上げるために、春の野原に出て若菜を摘んでいる。 その私の着物の袖に雪がしきりに降りかかっている。 【光孝天皇】(830-887) 仁明天皇の皇子。陽…

河原左大臣【源 融 みなもとのとおる】(14番) 💠陸奥の しのぶもぢずり 誰ゆゑに 乱れそめにし われならなくに

河原左大臣【源 融 みなもとのとおる】(14番)『古今集』恋四・724 陸奥(みちのく)の しのぶもぢずり 誰(たれ)ゆゑに 乱れそめにし われならなくに 〜奥州のしのぶもじずりの乱れ模様のように、私の心も乱れていますが、 いったい誰のためにこのように思…

【陽成院 ようぜいいん】(13番)筑波嶺の みねより落つる みなの川 恋ぞつもりて 淵となりぬる

陽成院(13番)『後撰集』恋・777 筑波嶺の みねより落つる みなの川 恋ぞつもりて 淵となりぬる 〜筑波山の峯から流れてくるみなの川も、 やがては深い淵をつくるように、私の恋もしだいに積もり、 今では淵のように深いものとなってしまったよ。 陽成院(よ…

 【小野小町 おののこまち】(9番)🌹花の色は うつりにけりな いたづらに  わが身世にふる ながめせしまに

小野小町 (9番) 『古今集』春・113 花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに 〜長雨が降っていた間に、桜は儚く散ってしまいました。 私の容姿も衰えてしまったのです、物思いをしている間に。 平安時代前期9世紀頃の女流歌人で…

【阿倍仲麻呂 あべのなかまろ】(7番)🌙天の原 ふりさけ見れば 春日なる三笠の山に いでし月かも

(7番)古今集 羇旅・406 天の原 ふりさけ見れば 春日なる三笠の山に いでし月かも 〜広い空を振り仰いで眺めると、美しい月が出ている。 あの月はきっと故郷である春日の三笠の山に出た月と同じ月だろう。 阿部仲麻呂 あべのなかまろ( 701~770年) 若くして…

大伴家持(6番)〜🌌かささぎの 渡せる橋に おく霜の 白きを見れば 夜ぞ更けにける

中納言家持(6番)『新古今集』冬・620 かささぎの 渡せる橋に おく霜の 白きを見れば 夜ぞ更けにける 〜七夕の夜は天の川にカササギが翼を広げて橋を作り、牽牛・織女の仲立ちをするという。 そのカササギが渡した橋に霜が降り積もっているように 夜空は星…

猿丸太夫 (さるまるだゆう)5番〜🍁奥山に 紅葉踏みわけ鳴く鹿の 声きく時ぞ 秋は悲しき

『古今集』秋上・215 猿丸太夫 (さるまるだゆう)5番 奥山に 紅葉踏みわけ鳴く鹿の 声きく時ぞ 秋は悲しき 〜人里離れた奥山、散り敷かれた紅葉を踏み分けながら、 雌鹿が恋しいと鳴いている雄の鹿の声を聞くとき、 いよいよ秋は悲しいものだと感じられるよ…

柿本人麻呂 (かきのもとのひとまろ)3番〜 🌸あしびきの 山鳥の尾のしだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む 

【柿本人麻呂】 万葉集の代表的歌人 今も歌聖として崇められるが、 その伝記や生没年は不詳である。三十六歌仙の一人。 柿本人麻呂(3番) 『拾遺集』恋3・773 あしびきの 山鳥の尾のしだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む 〜夜は雌雄が離れて過ごすと…